映画が好きかと聞かれると、いつも困る。「好きですがそんなに詳しくないです。」と答える。今回のテーマはファミレスだと聞いたとき真っ先に思い浮かんだのは、ベタかもしれないが「パルプ・フィクション」だった。
心の声怪物 VS 頑固な口元
休憩したい、休憩したい、休憩したい。最近の心の中の口癖に、ふと耳を傾ける。その声は小さくて、ちゃんと聞こうとしないと聞き取れない。自分の声を、自分の声だからと思って、よく無視してしまう。すると、急に身体が動かなくなって、この日にやろうとしていた事が全く手につかなくて、一日中布団から出られず、1日の始まりも終わりもこの世からなくなったみたいに、今、自分がどこで生きているのか見失ってしまう。
ナポリタン、コーラ、チョコレート・パフェ、ライチ
ファミレスに行くと何を注文するか全然決まらない。ファミレスのメニューには実物よりもボリューム感のある料理の写真、傍らに価格とカロリーが書かれていて、わたしはそれらの写真と数字を睨みつけながらその時々の自分にとって一番ちょうどいい点を探す。ファミレスのわたしはおなかを空かせていて、お金がなくて、太るのが怖いのだ(後ろ二つは、他の店で食事するときには忘れていることもあるのに、ファミレスのメニューによって呼び起こされてしまう)。